京菓子 季節と行事

  • 2021年5月6日
  • 2021年5月10日
  • コラム
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千年の都・京都の歴史に育まれた、美しく上品な京菓子。



 
今回は京菓子の歴史や、季節や行事にまつわる菓子について紹介するよ★




京菓子の大成



「京菓子」は江戸時代に関東で呼ばれていた名称で、京都では朝廷への献上菓子に由来し「上菓子」と呼ばれていました。

日本のお菓子はもともと、木の実や果物からきており「果子」といわれた時代もあったそう。

その後、中国から伝来した「唐菓子」、室町時代にポルトガルから伝来した「南蛮菓子」、茶の普及による「点心」の影響を受け、京菓子がうまれたといわれています。


一部の上流階級の嗜好品でしたが、江戸時代には庶民にも普及し始め、茶の湯の発展とともに美しく芸術性の高い京菓子が大成したということです。





四季折々の京菓子


京都の和菓子屋さんでは季節感を大切にし、四季折々の和菓子が並びます。



春の京菓子


●さくら餅

さくら餅は関東と関西では違い、ピンクの皮で餡子を巻くのが関東風、京都を中心とする関西風は道明寺粉をこし餡を包むスタイル。

また塩漬けの桜の葉は、上下から二枚を挟むのが特徴。もちもちとし道明寺粉と塩気のある桜の葉がとても美味しいんです♡





●柏餅

江戸時代から端午の節句に、柏餅を食べるのは日本独自の風習。

柏は新芽が出るまで葉っぱが落ちないことから、家系が絶えない縁起物とされています。

京都ではつぶあん、こしあんの他に味噌餡が人気。




夏の京菓子

●水無月

京都では夏越祓の6月30日に「水無月」を食べる習慣があります。

水無月とは葛やういろうの上に小豆をあしらい三角に切ったもので、三角の形は氷室の氷の結晶、小豆は悪魔祓いを意味しています。





●鮎菓子

清流を泳ぐ鮎をイメージして作られた京都発祥の和菓子で、若あゆ、とも呼ばれます。

生地の中に柔らかい求肥餅を包んだ和菓子。夏の間にしか出回らないのが特徴。




秋の和菓子


●吹き寄せ

秋の茶事に欠かせない、色づいたカエデや松葉などを模ったお干菓子。
数種類のお干菓子が詰め込まれた吹き寄せはとても綺麗です。

最近では果物や野菜チップスの金平糖や和三盆を詰め合わせたものも。




冬の和菓子


●花びら餅


花びら餅とは、京都のお正月を代表する伝統御菓子の一つで、柔らかいお餅に白味噌の餡、甘煮したごぼうと共に求肥で包んである和菓子。

花びら餅の由来は諸説ありますが、平安時代の新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したものだと言われています。
「歯固めの儀式」は大根や猪、押鮎などを食べる習わしがあり、江戸時代にそれを模した菓子が広まったのが、花びら餅の原形なのだそう。




●白味噌雑煮

京都のお正月にいただく白味噌雑煮。お正月だけではなく、12月後半から1月中は色々なところで白味噌雑煮がいただけます。

白味噌に丸餅、小芋をいれたお雑煮で、こっくりと深い味わいが特徴です。



●狐煎餅

2月最初の午の日、伏見稲荷大社の初午祭が行われるます。その際の茶会でだされるお干菓子。

白味噌、胡麻、小麦粉、砂糖の生地をきつねの面の型で焼いたもの。




京菓子は、伝来した海外の文化と、茶道の普及が結びつき発展してきました。

日本人独特の繊細で美しい感性が今の京菓子を生みだしたんですね。

四季の移ろいや風物を巧みに取り入れた京菓子はまさに芸術。






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