京の歳時記・お正月


新年あけましておめでとうございます🎍

皆様、健やかに新春をお迎えのことと思います。


京都は年中行事、季節にあった京料理など古くからの習わしを大切にしてきました。今回は京都のお正月を紹介します🎵 






白味噌に丸餅のお雑煮



京都では、白味噌に丸餅、小芋をいれたお雑煮です。こっくりと深い味わいの白味噌仕立てが美味しいんです♡

今年一年、「丸く人と争わないように」や「角が立たず円満に過ごせますように」という思いをこめてお餅は丸餅、具材もすべて輪切りや丸のまま加えられるのが特徴です。

小芋は出世や子孫繁栄を願う意味が込められています。

ほとんどの地域が、すまし・醤油ベース。白味噌を使用するのは、関西二府四県と香川と徳島だけだそう。

ちなみに、私の出身うどん県では白味噌に餡子入りのお餅を入れます。みんなに気持ち悪い!と言われますが(笑)白味噌に餡子のハーモニーは意外と美味しいんですよ😁勇気のある方はお試しあれ😉


私の作るお雑煮は京風ですが、少し変わっています。

千切りにした大根と金時人参、そして丸餅を寿司揚げに入れ小芋とお出汁でコトコト煮込みます。



寿司揚げは京都の豆腐屋さん「久在屋(きゅうざや)」のものを使用。
油揚げのお出汁が出てとても美味しいんです😃

お味噌は京都のお味噌屋さん「本田味噌店」の西京白味噌と少しだけ普通のお味噌を加えます。

お出汁は茅乃舎のもの。お出汁は色々使ったけど結局茅乃舎が一番美味しいかな✨


お餅は今回は山科の「かなだや」で購入♪焼き餅用に「三國屋」の焼き海苔。

山科区にある無印良品は、百貨店並みの品揃えなので、四条に行かなくても色々揃うのでオススメです☆








新年の縁起物・大福茶


大福茶(おおぶくちゃ)とは京都に古くから伝わる慣わしで小梅と昆布を入れて飲む新年の福茶。

元旦に1年の無病息災と幸せを願っていただく縁起物です🍵


大福茶の起源は平安時代。都に疫病が流行した時に、六波羅蜜寺の僧侶「空也上人」がお茶を振る舞い疫病から多くの民を救ったことが由来とされ、縁起物として今日まで伝えられています。

毎年、六波羅蜜寺では元旦~3日までの間、皇服茶(大福茶)の授与があります。

京都のお茶屋さんから色々大福茶が出ていますが、大好きな一保堂さんで購入♪



一保堂の大福茶は定番の極上玄米茶よりも上等な茶葉を使用したちょっと贅沢な玄米茶。

大福茶はお茶の種類をあらわすものではなく、お茶屋さんによって詰められるお茶は様々です。


まろやかで上品な味わいは元旦にピッタリ😄







新年の京菓子・花びら餅


花びら餅とは、京都のお正月を代表する伝統御菓子の一つで、柔らかいお餅に白味噌の餡、甘煮したごぼうと共に求肥で包んであるお菓子です。

今回は仙太郎の花びら餅に♡梅の雲平が可愛い✨


花びら餅の由来は諸説ありますが、平安時代の新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したものだと言われています。
「歯固めの儀式」は大根や猪、押鮎などを食べる習わしがあり、江戸時代にそれを模した菓子が広まったのが、花びら餅の原形なのだそう。

明治時代以降は裏千家の初釜でも使われるようになりました。お抹茶はもちろんのこと大福茶との相性も抜群でした!


仙太郎で「干支どら焼きも」購入♡丑の焼き印がされています🐄


花びら餅は1月下旬頃まで、干支どらや焼きは1月5日まで販売しています。

大晦日の日は自宅ですき焼きが定番😋お肉屋さん「銀閣寺大西」に配達してもらいました🚙


見事な霜降り♡

すき焼きも関東と関西では違うみたいですね。

関東はだし汁に、醤油やみりん、お酒などを混ぜ割り下を作り、そこにお肉をはじめとした材料を入れ煮ていきます。

関西は牛脂を引きお肉を焼き砂糖や醤油、お酒を入れて味付けします。
まずお肉を十分に味わった後、野菜や他の具材を加えて楽しみます。

京都の人はお正月には高級なお肉を購入する風習があるので、三嶋亭や弘などのお肉屋さんは毎年行列ができるみたいです。


毎年、八坂神社や伏見稲荷大社は初詣の人々で混雑しますが、分散初詣を予定される方も多く、混雑は避けられるかもしれませんね。








今年度も京つづりをよろしくお願いいたします。2021年は明るく輝かしい年になりますように…⭐










最新情報をチェック!